Y2Kスタイルの異色のコンフォートシューズが復活へ!
厳しいトレーニングの翌日には、軽い練習で体を労わるべきだ。"NIKE(ナイキ)"の共同創業者、"BILL BOWERMAN(ビル・バウワーマン)"が提唱したその哲学を、一足のシューズで体現したのが、2008年春に登場した"AIR REJUVEN8(エア リジュビネイト8)"である。競技後のアスリートの足を「再生/Rejuvenate」させることを目的に開発されたこのコンフォートシューズは、2008年の北京オリンピックで米国代表選手団のポディウムシューズとして採用され、その革新的な姿を世界に知らしめた。
その独創的なデザインの着想源は、感謝祭の食卓で少年が梨の保護ネットを足に被せて遊んでいた、という日常の何気ない光景であった。このアイデアを、北京五輪のメイン会場「鳥の巣」の鉄骨構造美と融合。デザイナーの"PAM GREENE(パム・グリーン)"は、さらにナイキの過去の傑作からDNAを抽出し、"REJUVEN8(再活性化)"させた。ソックライクな"SOCK RACER(ソックレーサー)"のミニマリズム、足を包み込む"AIR HUARACHE(エア ハラチ)"のフィット感、ウェブ状のサポート構造を持つ"AIR KUKINI(エア クキニ)"、そして比類なき快適性を誇る"AIR PRESTO(エア プレスト)"。これらの要素を、モジュラーシューズ"ZVEZDOCHKA(ズヴェズドッカ)"の着脱構造と成型技術で統合したのである。
アッパーは、格子状のTPUケージと、着脱可能なメッシュブーティーの二層構造。外側のケージが足を保護・サポートしながら抜群の通気性を確保し、内側のブーティーは洗濯や交換が可能という、極めて機能的な設計となっている。ソールには、軽量なファイロンミッドソールとエアユニットを内蔵し、心地よいクッショニングを提供する。
Y2Kの美学を纏ったこの異色作は、2025年秋冬、"COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム・デ・ギャルソン・オム プリュス)"とのコラボレーションで、遂に復活を遂げる。さらに2026年には、つま先にグラデーションを施したモデルや、オールブラックといった、オリジナルを踏襲したモノクロームカラーが続々とスタンバイ。そのテクニカルなルックスは、再び現代のファッションシーンを席巻するかもしれない。
海外では2025年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。