ヴィンテージ登山靴を現代的なファッションスタイルへ再構築!
"ADIDAS(アディダス)" の膨大なアーカイブの中でも70〜80年代にスポットライトを当て、現代的な解釈で再構築するプレミアムライン、"SPEZIAL (SPZL/スペツィアル)"。2014年の発足以来、ヴィンテージの精神を現代に投影するハイクオリティのコレクションを展開し、熱狂的なファンを生み出してきた。2025年秋冬コレクションから、"SPZL" が近年追求してきた "アウトドア路線" の集大成とも言える一足、"GRISEDALE(グリズデール)"が登場する。
これまで"SPZL"のアウトドアシリーズは、2019年の"WINTERHILL SPZL (ウィンターヒル SPZL)"から始まった。その後、2023の"HIAVEN SPZL (ハイエイヴン SPZL)" 、2024年の"HELVELLYN SPZL (ヘルベリン SPZL)" へと続き、これらのモデルは "ADI-TEX" による防水・防寒性を継承しつつ 、デザイン上で大きな決断を下した。それは、"ADIDAS" の象徴である「スリーストライプスの排除」である。
最新作"GRISEDALE SPZL"では、"ADI-TEX"メンブレン内蔵とガセットタンを即時に採用。最大の課題は、スリーストライプスなしで、いかにして「SPZLらしい個性」と「ADIDASである証明」を両立させるかだった。チームは、過去のモデルに見られた「ティアドロップ型の切替パネル」に着目 。この鋭角なパネルにトレフォイル刺繍を施すという、マニアックな意匠を掘り起こし、本作の新たなアイデンティティとして採用した。
またアッパーの意匠だけでなく、細部のディテールもまた、様々なアーカイブから着想を得ている。シュータンラベルは1990年代初頭のユーゴスラビア製登山靴のラベルからインスパイア。ヒール側面に見られる赤いカラーブロックは、原点である"WINTERHILL SPZL"へのオマージュ。そして、ミッドソール後部が持ち上がった独特のヒール・スクープ形状は、過去のランニングモデル"LOWERTREE SPZL (ローワーツリー SPZL)"の意匠を受け継いでいる。ヴィンテージ登山靴の精神性を核に置きながら、スリーストライプスという安易な記号に頼らず、アーカイブの奥底から集めた複数のDNAを巧みに融合させ、新たなシルエットとしてまとめ上げた逸足となっている。
日本国内では2025年11月6日にアディダス オリジナルス取扱店にて発売予定。価格は29,700円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













