北米最大級のアート&デザインのコンベンション、"DESIGNERCON(デザイナーコン)"。2006年に"VINYL TOY NETWORK(ビニール・トイ・ネットワーク)"という名称で創設され、当初はコレクティブル玩具のクリエイターやメーカーが集う場としてスタートした。現在ではアパレルやストリートアートまで網羅する年次祭典へと進化しており、2025年で20周年を迎える。この節目を記念し、デザイナーコン史上初となる公式フットウェアブランドとのコラボレーションが実現した。パートナーとして選ばれたのは"VANS(バンズ)"であり、ベースモデルにはブランドを代表するスケートシューズ"HALF CAB(ハーフキャブ)"が採用された。
20周年記念モデルのデザインは、デザイナーコンのロゴとテーマカラーが反映されている。アッパーは、複数のトーン違いのブルー系キャンバス地とスエード素材のパネルで構成。シュータンには鮮やかなレッドを配し、さらにシュータンの縁とフォクシングにはライトグリーンのパイピングがあしらわれている。サイドにはお馴染みの"Half Cab"パッチを配置。このロゴラベルは、ブラウン地にイエロー文字という往年の配色が採用され、モデルの伝統を感じさせるディテールである。ヒール部分には、デザイナーコンのイベントロゴが刻まれ、特別なコラボレーションモデルであることを証明する。
ハーフキャブは1992年に誕生した、レジェンドスケーター"STEVE CABALLERO(スティーブ・キャバレロ)"のシグネチャーモデルである。その原型は1989年発売のハイカットモデル"CABALLERO(キャバレロ)"であった。当時のストリートスケーター達が足首の可動域を求め、ハサミでカットしてミッドカット化するDIYカルチャーが流行。これをキャバレロ本人とヴァンズが受け入れ、公式モデルとして発売したのがハーフキャブの始まりである。スケーターでありアーティストでもあるスティーブ・キャバレロ自身が長年デザイナーコンに携わってきた縁も含め、スケートカルチャーのDIY精神とアートトイの創造性が融合したモデルと言える。
海外では2025年11月14日〜16日にラスベガスのDESIGNERCONにて限定発売予定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。









